滑舌コンサルタントの備忘録

ブログを書くということ|ちきりん『「自分メディア」はこう作る!』を読んで

本日8月11日は、今年から国民の祝日として指定された”山の日”。
どうやら、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で制定されたものらしい。
そんなことはたった今wikipediaで調べるまではつゆ知らず、友人と昼間から酒を飲んでいた。

 

とはいえ、せっかくの有り難い休日を酔いに任せて潰してしまうのは心苦しく、
反省の意味を込めて、最寄りのBOOK・OFFで本を物色した。
特に読みたい本は見当たらないな、と思いつつも粘っていると、
ちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る!』が目に入った。
ちきりんさんと言えば、言わずと知れた人気ブロガー。
普段ブログを書きたい・更新したい、と思いながらも出来ずにいた後ろめたさから、
無意識に視線が引き寄せられていったようだ。

 

どうしたら、ブログを書けるんだろう?
どうしたら、ブログを継続できるんだろう?
どうしたら、ブログをみんなが読んでくれるんだろう?

 

そんな疑問を解消してくれるのではないか、という期待を抱きつつ、
中身を見ずにレジへ向かい、本を購入した。家に帰り、少し昼寝をしてから読み始めた。

 

 

結果、この本はノウハウ本というよりは、ちきりんさんのブログの軌跡を綴った読み物、といった内容。
’’はてな”で公開を始めた理由やひたすら匿名での活動にこだわる理由、
書籍出版前後の執筆活動の変化、ブログを書くにあたっての自分ルールなどなど、
ブロガーとして活動する中で選択を迫られた時に、どのような基準で判断をしてきたのか、
ということがわかる一冊なので、ブログを書くことに関心のある方であればオススメできる本だ。

 

また、直接解が示されているものばかりではなかったが、

読んでいく中で前述の3つの疑問に対する答えを自分なりに見つけ出すことができた。

 

​どうしたら、ブログを書けるんだろう?

 

自分がブログを書く際には、「書く」ということが気持ちとして先行してしまっていた。

「書く」行為には間違いないが、そこに視点を置くとどうしても作業感が拭えない。

「何を書くか」と考えた途端、まるで自分が締め切り間近の小説家になったかのような気分になる。

誰に望まれている訳でもないのに、『サザエさん』に登場する”伊佐坂先生になってしまう。

勝手に自分を追い詰めて、勝手に嫌になっている、よくわからない状況。

ノリスケから逃げたくなるはずだ。

 

ちきりんさんの場合は、「伝える」ということに意識が向けられている。

本や雑誌を読んだ時、誰かと話をした時、ふと感じたこと・考えたことを「みんなに伝えたい!」

という気持ちで筆を進める。だから作業感がないのではないか。

1エントリにつき、伝えたいメッセージは一つだけ。

伝えたいメッセージを、どうすればわかりやすく読者に伝えられるのか、

ということを考えて情報収集、構成立案をする

(音読しやすいような語感まで考えているらしい)。

 

《ちきりんさんのブログの書き方》

1. 伝えたいメッセージが決まる(浮かぶ)

2. そのメッセージを伝えるための論理構成を決める(考える)

3. 文章に必要な材料(情報)を集める

4. 文章を書く

ちきりん『「自分メディア」はこう作る!』P47

 

結局は、この「伝える」という視点が欠けていたから、

ただ文章を書くだけの退屈な作業になってしまっていたのだと気付いた。

もちろん、読者のことを意識して書いてはいたが、

「書かなきゃ」「更新しなきゃ」というモチベーションでいたのがよくなかった。

この意識は「伝えたい」という気持ちに比べて、自分本位のものだった。

ブログを書くためには、「誰かに伝えたい」という気持ちを強く持つことが大切だ。

 

どうしたら、ブログを継続できるんだろう?

 

この疑問に対する答えは、2つ。

先の「誰かに伝えたい」という気持ちを強く持つことが一つ。

そして、ブログを継続することの意義を考えることがーつ、だと思う。

 

後者に関しては、本書の中でちきりんさんが下記のように述べている。

 

自分のサイトを育てることは、将来何か新しいことをやるためのインフラを整備し、維持しておくようなものです。 

ちきりん『「自分メディア」はこう作る!』P85

 

この意見に僕はとても共感した。

 

昔であれば、限られた人しか自分の考えを書籍の出版といった方法で公開していたものを、

今であれば、誰しもネットを通じて行うことができる。

まだ出会ったことのない人にも、自分の思考を伝えることができるようになった。

 

自分の興味関心や専門分野について、継続的に意見発信・情報発信をしていれば、

それらがやがて積み重なり、自分の存在や価値を証明するものとなる。

これは「自分は〇〇という資格持ってます」「自分は〇〇が専門です」

「自分は〇〇コンサルタントとして活動してました」

といった、うわべだけだけの申告を遥かに超越する説得性を持つ。

 

ブログがある一定のPV数を持つものになれば、尚更である。

そこに価値を見出してくれる人であれば、時間を割いて会ってくれるだろうし、

自分がやりたい仕事を紹介してもらえるだろう。

ブログを継続することによって、自分の可能性が広がることを念頭におくべきだ。

 

どうしたら、ブログをみんなが読んでくれるんだろう?

 

ちきりんさん曰く、

価値あるメディア=何らか共通点を持って、読者が絞り込まれているメディア

ということだ。

つまり、ここで言うみんなが誰なのか、という点をはっきりさせた方が良さそうだ。

確かに、雑多な趣味嗜好の人が集まってくるサイトでは秩序がないし、

サイトのテーマがぼやけてしまう。

企業が運営するオウンドメディアのように、ターゲットを絞って情報発信する方が

「旅行に関することは〇〇のブログだな」とか「漫画やアニメならココだな」

と言ったブランディングもしやすい。

 

《自分のメディアを作るための5か条》

1. コンテンツを散逸させない
2. ネットの中の人にはならない
3. つながる世界でつながらない
4. オープンな場所に居続ける
5. 信用力を売らない

ちきりん『「自分メディア」はこう作る!』P91−101.


本書では上記のこだわりを見せるちきりんさんだが、

要するに、読者のことを考えろということ。

 

・自分が書いたコンテンツはできるだけ自分のブログに格納し、各メディアに行かなければ見れない状況を作らない。

・ネットでしか使われていない言葉を使う際には注釈を入れ、書籍から知った人を置き去りにしない。

・他の有名ブロガーと必要以上に関わり、内輪ネタで盛り上がるようなことはしない。

・メルマガやサロンなどクローズな場で発信するのではなく、なるべく誰でも読める状態にする。

・自分のブログの信用を盾に、特定の商品を売り込むことはしない。

 

こうした、読者本位の姿勢が、支持を集める理由なのだと思う。

 

山の日をお酒を飲み飲み、怠惰に過ごすところだったが、ちきりんさんの本に救われた。

ブログを「書く」ことに肩肘張るのは辞め、「伝えたい」という気持ちが湧いてきたタイミングで

ゆるゆると更新していこうかな、と態度を改めました。

 

そんな訳で、僕の考えを変えてくれた本。みなさんも読んでみてはいかがでしょう?

 

 

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記 : ちきりん : 本 : Amazon 

 

ではでは。

 

 

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