相手のことを知るために、投げかけられた質問に注目する
人間というものは不思議なもので、
自分が話したいことを、相手に聞く生き物であるらしい。

例えば、自分が最近マンガを読むのにハマっていたとする。
久しぶりの友人と話すような機会で、
お互いの近況や昔話に花を咲かせ、一通り話す中身が尽きると
必ずと言っていい程「最近どんなマンガ読んだ?」といった話にならないだろうか。
これは、相手が読んでいるマンガに興味があるというよりも、
「〇〇読んでいるよ、お前は?」の返しを期待しているのだ。
そこで「実は××ってマンガがあってさ、あまり知られてないんだけど…」
といった具合に、自分が話したい内容を話すための投げかけである場合が多い。
人間は基本的に、自分のことを知ってもらいたい存在だ。
この事例を逆手に取ると、
相手が投げかけてきた質問のテーマが、その人物の興味関心の対象であり、
その質問に答えた後の、相手への返し・返しへの深掘りこそが
相手を知り、相手に好感を持たれるために肝となる部分と言える。
「この人ともっと話をしたい」「また会いたい」と思ってもらう人は
相手の最も魅力の出せる話を引き出している人だという。
何気ない会話のやり取りであっても、
コミュニケーション能力の高い人は、相手の質問の意図を考えながら話している。
おわり。

参考:中谷 彰宏『大人になってからもう一度受けたい コミュニケーションの授業』, ビジネスマンの学校.


